≪あまつひ椿樹≫「心の奥の“まだ言えない気持ち”をカードが代弁する」
おはようございます。 椿樹です。 最近、タロットカードに触れる機会を増やしているのですが、
あらためて感じるのが、 命占とはまったく違う角度で“心の今”を映してくれる道具だということ。 人って、
「何がつらいのか分からない」
「何を聞きたいのかも分からない」
「でも、なんかずっとモヤモヤ……」
という状態のときも、けっこうありますよね。 頭の中にもやがかかったみたいで、
言葉にもならず、ただ重い感覚だけが残っているような。 そんなときにタロットを引いてみると、
自分でも整理できていなかった“心の形”が、カードとして目の前に現れる。
これがとても面白いなぁと思うんです。 例えば、
「カップの5」が出れば、
手放したつもりの悲しみがまだ胸のどこかで疼いているかもしれない。 「ワンドの2」が出れば、
本音では新しい世界に行きたいのに、
今いる場所の安全を手放せずにいるのかもしれない。 「ソードの8」なら、
誰かに縛られているのではなく、
“自分の思い込み”が足をすくませているのかもしれない。 最近、タロットカードを日々のなかで引くようになって、 生年月日から読みとく命占とはまた違って、 タロットが教えてくれるものは、 もっと“今ここ”を生きている心の揺れなんだなぁということ。 「何に悩んでいるのか分からない」「モヤモヤするけど言葉にできない」
そんな誰にでもある思い、
原因が分からないからこそ苦しくて、動けなくて、でも何かが気になってしまう。
命占が“生まれ持った地図”なら、 タロットは“今走っている道の気流や風の向き”を教えてくれるもの。
変わらない性質ではなく、 いま向き合っている現実、心の温度、 隠している不安や希望までカードは掬い上げてくれる。 モヤモヤって、何か悪いことが起きる前兆ではなくて、
ただ「自分の内側で、まだ言葉になっていない感情が動いているよ」 というサインなのかもしれません。
頭で考えても分からないときは、 心の深いところに沈んでいる“音のない気持ち”が本音だったりする。
その沈んだものを、カードは静かにすくい上げてくれるような気がするんです。 たとえば、心が疲れているのに、 自分では「まだ大丈夫」と思い込んでいるときは、
カードが先にその疲労や無理を教えてくれることもあるし、
一歩踏み出したいのに怖くて躊躇しているときは、
背中をそっと押すようなメッセージが出てくることもあります。 私自身、命占で“生まれ持った気質”や“思考のクセ”を読み、
カウンセリングでその人の背景や感情を紐解いてきましたが、
タロットを使うと、そこにもうひとつ“現在の心の声”が加わる。
この視点があることで、より立体的に、 よりやさしく、その人の現在地が見えるような感覚が。 「何に悩んでいるか分からないけれど、なんとなく苦しい」
言葉にできない感情、認識されていない不満、気づきたくない本音、
そういうものにカードは輪郭を与えてくれる。
見て見ぬふりをしている部分に光を当てるのではなくて、
“あなたのままでいいよ”と寄り添いながら、気づく準備を整えてくれる。 迷いの形を言語化してくれるから、心が少し軽くなる。
止まっていたものに風が通って、やっと呼吸ができるようになる。
そんな優しい導き方が、タロットにはあるように思います。 命占・カウンセリング・タロット。
必要なものを用いて、 その人の“本当の声”に寄り添えるようなセッションができたらと感じています。 やさしく道を照らしていけるように… では、また。 椿樹(つばき)
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あまつひ 椿樹
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