あまつひ 椿樹

≪あまつひ椿樹≫「言葉を与えること、沈黙で受け止めること」

おはようございます。
椿樹です。


昨日ある方とお話をしていて、こんな言葉をお聞きました。


『自分は気質がライオンみたいなので、カバのような人になりたい』


その真意をお聞きしていくと、
ライオンの牙に生きものは止まることはないけど、
カバの牙には鳥が止まる。
それは、カバに安心感や癒しがあるから…
でも、自分はどうしてもいい言葉を与えたいから
なかなかカバになれないんだ、と仰られていました。


ライオンとカバ。
3分くらいの時間で、何が伝えられるかな~と考え、


率直に感じたのは、
どちらかひとつに絞らなきゃいけないのかな?
ということ。
そして、この方は本当にカバになりたいのかな?
ということ。


キーワードは“いい言葉を与えたい”という
ご自身から出た言葉かと思いました。


いい言葉を与えたい。
これは言い換えれば、いい言葉を与られる、与えている自分でいたい。
相手に対して“プラス”されることを伝えていくことが、
いいことで価値のあること、
という価値観をお持ちなんですよね。
(なんでその価値観をお持ちかは心理的な深堀りになりますが)


でもそこに、
“カバ”という存在の価値観が入ってきた。
カバの安心感を持てる人になりたい。
では、カバさんの安心感はどこからくるのでしょう?


それは与えることとは真逆の、
何もしない。
ただいつもそこに居てくれる。
どんなときも変わらずそこにある存在。
そこに鳥が止まりにくるというのは、
周波数としても、木や岩、動かないものに近いんでしょうね。


これは先程とは反対の“引く”ということではないでしょうか。
対人間で考えれば、話をただただ黙って聴く。
どんな話でも、大きな抑揚なくそこに存在している。
相手が感じるのは、どんなときも受け入れられている。


何かプラスになることを与えていなくても、
引いた立場でいることが、相手に安心感を与えている。


これができるようになるには、
自分から外向きの矢印、自分のやりたいに欲が向いているところから、
相手からこちら向きの矢印、相手にベクトルを向けて、受けとることができるか。
意識を向ける方向の問題ですね。


ですが、じゃあいつもカバさんでいる必要があるのか?
と考えたら、ライオンの勢いや影響力、
背中を押して欲しい時だってある。


どちらの良さもありますよね。
でも、どちらも扱えるようになるには、
相手のニーズを理解すること、読みとること、
これは、
・人に関心を向けるということ
そして、
・自分の自己顕示欲をコントロールできるようになること
ではないでしょうか?


どちらもコミュニケーションスキルとしては、
とても重要なこと。


カバさんになりたい男性が、
ライオンもカバも、どちらの顔も持てる方になる日がくるでしょうか^^


知ること、そして意識を向けて、努力をすることが、
進化に繋がりますね!


では、今日はこの辺で。


またあした。


椿樹
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