
≪あまつひ椿樹≫易経(えききょう)からみる現代の教え
おはようございます! 昨日は“易経”を学ぶ時間でした。 聞いたことがない方もいらっしゃると思うので、 少し説明させてくださいね。 【易経とは?】 「易経(えききょう)」は、 今から3000年くらい前の中国で作られた、とても古い本。
でも、ただの昔話じゃないんです。
この本には、 「人生ってどうなるの?」 「どうすればよく生きられる?」 そんな“人生のヒント”がたくさん書かれています。 それも、ただ言葉で説明するだけではなくて、
「☰」とか「☷」のような、特別な記号を使って、 自然の変化や人の運命を読み取ろうとしたものなんです。 なんでそんなことをする必要があるのか? 昔の人たちは、自然や季節の変化、空の雲の動き、 そういう“変わっていくもの”をよく観察して、 「この変化には意味があるはずだ」 「それを知れば、自分の行動もよくできるんじゃない?」 と考えたんでしょうね。 現代でいう「人生のアドバイス本」 「易経」は、占いの元になったり、 人生をうまく生きるためのアドバイスとして、 長いあいだ読まれてきました。
今でもビジネスの世界や、 自己啓発なんかで使われているんですよ。 昨日の学びの中で、 ビジネスにも生きていくなかでも、 とても大事な言葉を教えていただいたので、 ご紹介いたしますね。 「平(たい)らかなるものにして、かたむかざるはなし」 どんなに安定している状態であっても、それが永遠に続くことはない。 安泰もいつかは終わる。 安泰がいつまでも続くと思い込み、 怠ってはいけない。 易経は3000年も前の中国で描かれた書。 泰平の世が永遠に続くわけではないと教えています。 これは現代にも同じことが言えるのではないでしょうか? 実際にあったお話で、 某有名電機機器メーカーが、 “ウォークマン” の産業を独占していた時代。 (ウォークマンが昭和世代しか分からないかもですね(笑)) ヨーロッパまで視察に行った社員から 「A社の製品がヨーロッパの店頭で、 山積みになっている」 という報告を受けて、 経営会議では“売れていない”と判断し、 笑いがおきていたそうです。 その後どうなったか? CDやMDなどの記録メディアを必要としない A社の製品がどんどんシェアを広げていきました。 現代をみればわかりますよね。 勝ち組でいるときに、大成功して盲目になることで、 時の流れを知らないと、兆しが読めなくなる。 “あぐらをかく” という言葉もありますが、 変化なくして安泰は続かない。 「平(たい)らかなるものにして、かたむかざるはなし」 どんな日常にも応用できる教えですね。 では、またあした。 ごきげんよう。 椿樹(つばき)
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あまつひ 椿樹

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