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≪宇佐美誠法≫お客様は神様ではなく、お客さまです

ハラスメントって、いやですよね。

している側は
無意識かもしれないけど
された側は、本当につらい。

大きな傷となって残ります。

今はいろいろなハラスメントが
言われているけれど、
私が一番共感できるのが
じつはカスタマーハラスメント、
カスハラなんですよ。

昔、私は風俗店を経営していました。
(プロフィール見てね)

そこで働く女性たち
(キャストっていうんです)が
話していること、困っていることは
まあ私の耳に入ってきます。

そこで多かったのは、
やはり「カスハラ」。

風俗を利用する男性について
どう思ってらっしゃるかはわかりませんが
基本的には、普通の人です。

普通って何?、というお話は
また今度ということで
良識ある人、と思っていてください。

ただし、一部の人は違っていました。

何が違うって、彼らは
「お金で女性を買う」と思って
風俗店を利用していることです。

違いますよ。

「お金を払って、サービスを買っている」
のであって、
キャストを買っているんじゃありません。

あるお客様を利用禁止、
いわゆる「出禁」にしたのは
そういう勘違いがもとでした。

そのお客様は最初、
たいそう金払いがよくて
いろんなキャストといい関係を築く、
良い方だったんです。

ところがあるとき、
一人のキャストを大いに気に入りまして、
その女性だけと遊ぶようになりました。

それはいいんです。
彼女の頑張りもあったでしょうし。

ところが、このお客様
徐々にその女性を独占したいと
そう思い始めたようなんですね。

気に入られたキャストの方も
最初はよかったんです。
いいお客さんが付いたと、
喜んでいましたよ。

だからこまめに営業をかけて、
メッセージなどもやり取りしていました。

あまりお客さんと直接
連絡先の交換とかはしてほしくないんですが
これだけお金を使ってもらっちゃ
そのぐらいは仕方がないと
目をつむっていたんですね。

ところがですよ。

このお客様、いつの間にか
彼女が自分の物かのように
振舞いだしたんです。

「おまえ、他の客と何やってるんだ」
「出勤なんてしないで、俺といれば
いいじゃないか」

なんて、メッセージがき始めたんです。

妻子持ちの男性ですから、
生活や将来の面倒を
見るということではありませんでした。

ちょっと怖いですよね。

しかも、そういうメッセージが、
徐々に増え始めて、最後の頃は
1日に20通ぐらいきたって言うんですよ。
ノイローゼになっちゃう。

キャストの方は店と相談のうえ、
彼をブロックしました。
そして指名もお断りすることに。

そしたらそのお客様、
今度はお店に嫌がらせの電話。

「あいつを出せ」
「何様だと思っているんだ、俺は客だぞ」
とまあ、そういう具合です。

結局、警察沙汰、
裁判沙汰にしたくないなら
店を利用しないでください
というとこまで行きました。

何をやっても客でいられるなんて、
思い上がりです。

ちゃんと、人と人の関係があってこそ
商売は成り立ちます。
お客様であっても、礼節は必要ですよね。

≪宇佐美誠法≫

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