
《春宇実ちた》「囲碁×占い」第2話_なぜ惹かれる?囲碁と占い、その本質を探る
囲碁は「知」の勝負、占いは「感性」の世界。
そう聞くと、まったく別のものに思えますよね?
でも実は、どちらも「見えないものを読み解く」という、とっても人間らしい知的な営みなんです。
囲碁では、白と黒の石が静かに語りかけてきます。占いでは、星やカードに、自分でも気づかない心の声が映し出されることがあります。そこには、論理と直感、計算とひらめきが同居している、と私は感じています。
この連載では、囲碁と占いを横断しながら、「思考」と「感性」、そして「人生」について見つめていけたらいいなと思っています。
第2回は、その入口として、二つの世界の共通点と、私がなぜそこに惹かれるのかを探っていきましょう!
囲碁も占いも「読み解く力」が試される
囲碁と占い。まったく違う分野に思えて、その本質には驚くほどの共通点があると私は感じています。
たとえば、囲碁は白と黒の石を交互に置いて陣地を取り合うゲームですが、そこに決まった「正解」はありません。相手の意図を読み、自分の未来を描きながら、一手一手を選んでいきます。まさに、盤上のドラマを読み解く力が問われるわけです。
一方で、占いも同じだと私は考えています。「星の配置」や「カードの絵柄」には、決められた意味だけではなく、今の自分がそこから何を感じ取るかが大切になります。例えば、タロットカードを見ていて、絵柄からふと「これだ!」と閃くような感覚を得ることがあります。つまり、どちらも“読み解く力”が問われる世界だと私は思うんです。知識だけでなく、そこから何を感じ取るか、どう解釈するかが重要なんですよ。
自分と向き合う「対話の道具」
そして、その読み解きには、知識や経験に加えて、自分自身と向き合う姿勢が欠かせません。
囲碁では、強くなるために何度も過去の対局を振り返ります。「なぜこの手を打ったのか」「なぜ負けたのか」。そこには、自分の癖や判断のクセを見つめ直すプロセスがありますよね。まるで、自分自身の思考パターンと対話しているかのようです。
占いもまた同じだと感じています。「なぜこの結果が出たのか」「どんな意味があるのか」を問い直すことで、私たちは自分自身の奥深くに触れていきます。占いの結果を通して、「ああ、自分は本当はこう思っていたんだな」と気づくこと、私自身もよくあります。
囲碁も占いも、まさに自分との対話の道具なんです。もちろん、相手(お客様)との対話の道具でもあります。囲碁は”手談”と例えられるほどですからね。
知的でありながら、感性的。そして何よりも、人間らしい行為。AIがどんどん賢くなっている時代だけど、人の営みには変わらない価値があると私は思うんです。AIは膨大なデータを分析して最適解を導き出せるかもしれないけれど、そこから「何を感じ取るか」「どう解釈して次に活かすか」という部分は、やっぱり私たち人間ならではの深さだと感じています。
次回もお楽しみに!
この「囲碁×占い」シリーズでは、囲碁の世界に宿る哲学や感覚、占いが教えてくれる心の地図を少しずつ照らしながら、日々の選択や気づきに役立つ“視点”を一緒に探していきたいと思っています。
次回は、第1話で「宇宙を感じた」と書いた囲碁の盤面と、占星術のホロスコープという「読み解くための象徴」に、どんな共通点を見出せるのか、をテーマに書いてみるつもりです。
本当にこの突拍子もない掛け合わせのテーマ「囲碁×占い」でどこまで何を書けるか、私自身もまだ分かっていない状態ですが(笑)、どうぞ次回も楽しみにして読みに来てくださいね!
囲碁好き占い師 春宇実ちた

春宇実 ちた

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