
未来を読む力は、いまを幸せにするためにある
占い師 ―― 光の導き手
占い師の仕事とは、単に未来を告げることではありません。
人が抱えた悩みをほどき、幸せの感覚を取り戻すお手伝いをすること。
けれどもそのためには、まず自分の内側が整っていることが欠かせません。
なぜなら、占い師自身の心が曇っていては、相手の光を映すことはできないからです。
本当の意味で人を癒すには、まず自分が整い、幸せであること
――その状態こそが、占い師にとっての「軸」なのです。
悩みを「解釈」できる人になる
多くの人は「悩み=不幸」と思いがちですが、実はそうではありません。
悩みは“気づきのサイン”です。
カードが語るメッセージも、本質的には「なぜ今、あなたがその状況にいるのか」を教えてくれるもの。
もし占い師自身が、自分の悩みを避け、心の声を無視していたら、どんなに技を磨いても、その言葉は相手の心に響かないでしょう。
占い師は、自分の中に生まれる葛藤や迷いを受け止め、それを光に変える人であるべきです。
悩みを“解釈する力”を育てることで、同じ視点をお客様にも届けられるようになります。
その瞬間、目の前の人の表情がふっと柔らかくなるのです。
幸せは「静けさ」から始まる
占い師は感受性が高く、人のエネルギーを受け取りやすい存在でもあります。
だからこそ、日々の中に「静けさ」を取り戻す時間が必要だと思っています。
瞑想や呼吸、散歩や音楽――どんな方法でも構いません。大切なのは、心の波を鎮め、自分の感情と他人の感情の境界をはっきりと感じることです。
その静けさの中で、ふと「自分は今、幸せだ」と感じる瞬間が訪れたとき、それこそが本物の癒しの波動です。
そしてその波動こそが、あなたに伝わる光となるのです。
「当てる」よりも「癒す」
占いで当たることはとても大事なことです。
当たるのはもちろんのことですが、多くの人が占いに求めているのは「未来」ではなく、「安心」かもしれません。
未来を知ることで悩みが消えるわけではないからです。
そして、本当に人を幸せにするのは、「今、この瞬間の自分に光を見出せること」ではないでしょうか。
占い師の言葉がただの予言ではなく“心の処方箋”となったとき、人の中に希望の火がともります。
そのためにも、占い師自身が日々、癒す存在であり続けることが大切だと思っています。
自分を整え、自分を癒し、自分を満たすことで、相手の心を包み込み、悩みを希望へと変えることができるのです。
幸せのリズムを持つ
心身のリズムを整えることは、幸せを生み出す基盤です。
食事、睡眠、運動、自然との触れ合い――それらは単なる習慣ではなく、エネルギーを清める“儀式(リチュアル)”でもあります。
一日の終わりに香を焚き、星を見上げ、朝の光を浴びながら深く息を吸う。
そんな小さな習慣が、内側の波を穏やかにし、どんな悩みも受け止められる強さへと変えていくのです。
整った心から放たれる言葉は、自然と人を癒します。
それは“当てる占い”から、“幸せを伝える占い”へと変わっていく瞬間です。
幸せを感じながら生きるという選択
そして――。
もしあなたが今、少し心が疲れていると感じているなら、どうか焦らずに静けさの中へ戻ってみてください。
あなたの中には、まだ見えていない“光”が確かに存在しています。
その光を見つけるために、私たち占い師は寄り添い、あなたの心に風を通すお手伝いをしています。
未来は、誰かに与えられるものではなく、あなた自身の内側から芽吹くもの。
今日という日を少しでも穏やかに感じられるように――。
どうか自分を信じ、幸せを感じながら生きることを選んでください。
その選択の先に、あなた本来の光がきっと輝きはじめるはずですから。

シマージー琵銀

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