ブログ

〈忍野叶眞〉「婚期」という言葉をどう扱うかで見えてくる占い師の品格

独身でお付き合いのお相手無しの方の相談で
とても多いテーマがあります。
「私の婚期はいつですか?」です。
この質問の奥には
ただ未来を知りたいという気持ちだけではなく
たくさんの想いが含まれていると思っています。

寂しさ。
焦り。

誰かに選ばれたい気持ち。
家族への想い。
将来への不安。などなど‥

特に独身の方にとって
結婚は単なるイベントではありません。
人生の土台になる大きな選択です。
だから私は「婚期」という言葉を扱う時
とても慎重になります。
それと実は未婚であってもお相手がいらっしゃる方は
あまり「私の婚期はいつ?」という質問を
してこない印象もあります。

この「私の婚期はいつですか?」って質問は
なんか人として自己中心的な傲慢な発言に感じます。
だけど、世の中の占いでは、
「○歳で結婚します」
「○年が婚期です」
というような言葉を
頻繁に目にすることがあります。
いろんな角度で見ても興味ある事ではあるので
インパクトや印象は強いです。
勿論、占いには時期を見る考え方があります。
運気の流れや、人生の転換期
人との縁が動きやすいタイミングを見ることもあります。
だがそれは結婚する時期ではなく
結婚出来るかもしれないお相手との出会いがあるかもとか
今のお付き合いされてる人と
関係が深まる時期かもしれないというもの。
だからってそこから拡大解釈して
「あなたの結婚は○歳」と
簡単に切り取ることに私は違和感があります。
「死期」は扱いません。なんて丁寧にお断りする癖に
「婚期」についてはガバガバに感じます。

そもそも結婚って一人でできる事ではありません。
結婚って時期が来たらできる事ではなくて
お相手としっかり信頼関係が育った上で
お約束をする事です。
そして二人にとって大切な人生の節目であり土台の一つです。
それなのに自分の情報だけ見て
「あなたは何歳で結婚!」って
少し違和感を覚えませんか?

お相手がいる状態で
二人のタイミングを読みながら
いつぐらいに結婚を意識するといいかは
お伝えできると私は考えますが
独身お付き合いのお相手無しの方には
お相手が見つかって二人のお約束が纏まれば
結婚出来る時が来るから焦らないで下さいと
私は答えています。

もし「あなたの婚期は○歳です」と伝えてしまったら
その言葉は、占い師が考える以上に
印象深く残ると私は感じます。
結果として年齢を聞いた後
「その年まで待とう」

「その時期じゃないから今の人は違う」

「まだ先だから焦らなくていい」
そんなふうに、知らないうちに判断へ
影響することもあります。
逆に伝えられた年になっても何も無ければ
私は結婚出来ないんだと
無駄に落ち込ませてしまう事にも繋がります。
数字まで出して丁寧に未来を伝えたつもりの言葉が
現在の選択を変えてしまう。
そして様々な意味で不安な気持ちを
余計混乱に導く事になるはずです。
最初は当たる占い師ですって顔しておいて
後で占いは所詮エンタメだからとでもいうのでしょうか?
信じたあなたがおかしいとでもいうのでしょうか?
軽率過ぎやしないかな?って私は考えます。
結婚観は人それぞれですが
どうであれ不安を拭い去る手段として
「何歳です。」という回答はいい加減すぎで異常です。
そこには占い師としての責任があると思っています。

占いは、人の人生を予言するものではありません。
でも、人の人生に触れる仕事ではあります。
だから私は、相談者さんの人生を
雑に扱わないことを大切にしています。
答えを急ぐよりも、
その人が納得して選べる状態を作る。
未来だけを見るのではなく、
今の自分や目の前の縁を見る。
それが占いの役割の一つだと思っています。

「婚期」という言葉は
簡単な言葉に見えて、実はとても重い。
その重さを理解して扱えるか。
そこに占い師としての品格が出るのではないでしょうか。




にんにん

 >  〈忍野叶眞〉「婚期」という言葉をどう扱うかで見えてくる占い師の品格

ページトップへ